10月上旬にさそわれて歌舞伎を観に行きました。
半年ぶりの歌舞伎座は、あいかわらず多くのファンが列をなして開場を待っていました。
有楽町から歌舞伎座のある東銀座まではみちくさを決め込み、ここで弁当を、あそこで目的の品を購入しましたので、劇場内へは整然とした流れに委ねて指定の席につくことができました。
圧倒的な筋金入りのファンに交じり、修学旅行の高校生の一団が3階の後方席に初々しく陣取っていました。
演目の展開にしたがって稀代の名優である仁左衛門さんと玉三郎さんの放つ妖艶さが劇場全体を包み込むさまを感じたのではないでしょうか。
そういえば、今回は芝居の盛り上がりでの大向こうの掛け声が少なかったようです。
劇場に響き渡る「松嶋屋」などの掛け声は、私を含めた初心者にとって歌舞伎の妙味ですので少々残念でした。
ながびく暑さに気忙しさが相まって、いささかくたびれていましたので何よりの気分転換となりました。
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