11月の最終土曜日に、ある大学で担当する講義を終えました。
顧みますと、大学で講義を担当したのは28歳のときです。
学部・大学院時代の専門書を引っ張り出し、
講義ノートを作成しては3時間余りの移動時間に手をいれる、そんな繰り返しでした。
手書きのノートを手に講義に臨んだ記憶が蘇ります。
いまやPowerPoint等を駆使した講義資料の作成や実施が主流ですので、隔世の感があります。
教員は、生涯を通じて「教えるために学ぶlearn to teach」ことを求められるといわれます。
大学教員であってもその例外にはなりえません。
不確実性が高まる現代社会にあって、今後、教育のupdateには相応の感性とコストをもって臨むことになるでしょう。
熟慮の末、後任に若手研究者を得て、本年度をもって科目担当を外していただくこととなりました。
学部学生向けとしては最後の講義となりました。
正門に設けられた電飾のクリスマスツリーが清々しく映りました。

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