9月6日(金)から3日間の日程で開催されました日本特殊教育学会第62回大会に参加してきました。
会場となった福岡国際会議場は、どのフロアも若い参加者が多く、活気に満ち溢れていました。
顧みますと、学会への参加は半世紀近くになります。
30歳代半ば頃までは、複数の学会での発表を自らに義務づけ、一人発表に臨むようにしました。
当時の発表形式はどの学会も口頭発表だけでした。
一つのセッションを7,8件の発表で構成し、学会が選定した参加会員を座長に討議を行う形式です。
発表者は大会プログラムの公開をもって初めてどのセッションでの発表となるのかが分かります。
学会によっては、大学教員等の研究者の発表で占められますので、
当該分野での著名な研究者と一緒になることもしばしばでした。
当然、発表者やその共同研究者等での討議となりますので、
どのような研究者と一緒なのかプログラムが届くと、真っ先に確認していました。
その瞬間から大会終了まで、期待感も入り混じった、えもいわれぬ緊張感に包まれたものです。
ここ十数年は、日本特殊教育学会では運営側からの参加となり、今回は久しぶりに一研究者として臨む大会でした。
いくつかの企画に加えていただいて感じたのは、実践研究にカテゴライズできる研究課題の先進性です。
その一つ一つの取組みは、管見の限りこれまでの学術的な知見では解釈し得ないものであり、
それゆえにまずは取組みの一つ一つについて、発表者に確認することとなりました。
あらためて一研究者としての学術的な力量が問われたように感じました。
当面いくつか仮定できる概念について、文献資料の収集と整理から着手することとしました。
宿題をいただいた意義ある大会でした。
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