先日、訃報が届きました。
養護・訓練の成立と発展に多大な貢献をされた方です。
自立活動の歴史・理念に関心を寄せる者であれば、そのご著書は必ず手に取られているはずです。
自立活動に係る学術研究に携わる私にとっても、座右の書であることは確認するまでもありません。
数年前に、新宿駅近くの喫茶店でお会いする機会がありました。
養護・訓練の成立過程の行間に見え隠れする疑問について、直接おうかがいしたいとのわがままにお応えいただいたものです。
当事者の語りは、五里霧中にあった私の背を押すこととなりました。
このことは、拙著「新たな時代における自立活動の創成と展開ー個別の指導計画システムの構築を通してー」(教育出版,2021)の刊行の動機づけともなりました。
自立活動に関わる学術研究に関しては緒に就いたところであり、成果は限られているといっても過言ではないでしょう。
今後も微力ながら、自立活動研究の継承、発展を誓うときとなりました。
ご冥福をお祈りいたします。
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