昨日2月18日(土)につくば自立活動研究会ポスター発表会が開催されました。
つくば自立活動研究会は、私が上越教育大学から筑波大学に異動した20年前に、研究室を修了し関東近県に勤務する教員を中心にスタートしました。筑波大学を会場に活動していたことから、開催地である「つくば」としました。現在は、筑波大学修了生が事務局機能を担うようになり、あらたな発想に基づいて研究会活動を継続しています。とくに、2020年の新型コロナ感染症拡大の中で、定例の研究会はそれまでの対面型からオンライン型に切り替えられました。必要に迫られた対応といえますが、結果としてオンラインによる活動は物理的な障壁を超えて全国からの参加を可能としました。発会以来の「実践を科学する」趣旨を継承し、発展を期して名称には引き続き「つくば」を冠しています。
さて、ポスター発表会は、23件の発表がありました。
多くはこれまで定例研究会などでの発表、検討を重ねてポスター発表に至ったもので、会員の個人的関心事からスタートした実践が、➀社会的な意義を意識し、②再現性を確保するための手続きを明確化することで、わかりやすい構成、表記となっていました。緒に就いた実践もありましたが、いずれも「実践の当事者」としての意志と意図を感じられるものでした。
本年度から「実践科学賞」を設け、二つのポスター発表が受賞されました。「社会的意義」「研究手続の明確さ」「わかりやすさ・説得力」を基準として、会員の投票により選出されたものです。実践研究として完成度は高いですが、さらにブラッシュアップできるよう会として支援してまいります。
ポスター発表会終了後、午後にグループ研究の進捗状況の報告、検討が行われました。地域や学校を超えた自立活動に関わる今日的課題を取り上げる共同研究で、その成果は積極的に学会などに公表しています。個人の実践研究の力量向上に供する活動として、研究会の主たる活動に位置づけています。
ポスター発表会をもって本年度の研究会活動は終えることになります。
あらためて先生方の一年の真摯な活動に敬意を表しますとともに、これを支えてこられた事務局をはじめ代表者会の皆様に感謝申し上げます。
来年度も会員により意欲的なご発表と闊達な議論を楽しみにしています。
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