日本特殊教育学会第61回大会に参加して

<サプライズ編>
日本特殊教育学会第61回大会初日の8月25日に、研究室修了生の集いの誘いがあり、夕方、横浜駅近くの会場に出向きました。
新型コロナ感染が落ち着きを見せる中で、対面を併用するハイブリッド型の開催となり、久々の集いです。
参加者一人一人の表情を拝見し、まずは経過した時間以上になつかしさを覚えました。
次に気づいたのは、大学教員となっている者が多くなったことです。
これまで特別支援学校の管理職・教員や指導主事、そして大学院生が中心でしたから、あらためてその変化を感じる機会となりました。
上越教育大学に現職派遣された大学院生は、その多くが退職年連を迎えているのです。
私が30歳代から60歳代で接した大学院生、研究生ですから、この間のわずかな時間的経過も彼らの社会的な役割に変化をもたらしたのです。

感慨に浸っていた私に、突然、プレゼントが手渡されました。
事情が呑み込めないまま、包装紙をはがすと、ハードカバーの冊子体が現れました。
表紙にはひたち海浜公園のあおあおしたコキアを一望した画像が飾られていました。
透き通った青空には、『辻村賞受賞を祝して』のタイトルが浮かび上がっているのを確認できました。
開くと、見開き左に個人の受賞に対するメッセージが思い出とともに綴られ、右に思い思いの画像が掲載されていました。
これまで、辻村賞の受賞は限られた方にのみお知らせしていましたが、
オンラインで配信された受賞記念講演を多くの修了生、研究生が見ていただいていたこと、
そして久しぶりに「安藤先生らしい内容、雰囲気」に接することができた旨の記述がありました。
寄稿された修了生、研究生との出会いに思いを巡らし、感謝の気持ちに満たされたときでした。
唯一の冊子体の表紙には、「安藤隆男先生 教え子一同」とありました。
その場でそっと「安藤隆男同志一同」と朱書きしておきました。

<本番編>
すでにお知らせをしましたように、同大会では、自主シンポジウムの企画者の一人として
「養成・採用・研修の一体化を通した特別支援学校教師の専門性向上の在り方Ⅱー特別支援学校教諭免許状コアカリキュラム導入過程における現状と課題ー」を開催しました。
コアカリキュラムは、養成段階において検討すべき課題として理解されがちですが、
実は、特別支援学校教師の専門性を論究する際には、コアカリキュラムにおいて求めるべきことと、
むしろ研修において求めるべきことの差別化と補完化が重要となるとの認識に立つ必要があります。
話題提供者、指定討論者の選定は同趣旨に沿うものです。
議論の緒に就いた課題とみなせば、大学、行政などの関係機関がそれぞれどう考え、どう取り組もうとしているのかの経過の話題提供は、関係者をしてよりよいパフォーマンスを図る有効な情報交換の場となろうと考えたものです。

我田引水となりますが、話題提供者、指定討論者からは限られた時間の中で、的確な話題提供と明確な論点の提示がなされ、100名を超えた参加者から貴重な情報やご意見をいただきました。
ご多用な中で、複数回の事前打ち合わせへのご参加と資料のご準備をいただきました関係の先生方にはあらためて感謝申し上げます。
最後に、企画に積極的にコミットされたお二人の先生のご尽力に敬意を表しますとともに、
このことの学術的意義と価値を確認し、引き続き論究を深めることを期待しています。

ポスター発表『往還型授業研究モデルの構想と展開―国際教育協力を射程した課題の整理―』については、今後、取組の成果を順次報告する予定です。

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