3月末日に,この3年を振り返る

本日の朝刊に、「教職員異動特報」別刷が折り込まれていました。
いつものように、限られた知り人の動向を指先で追う機会となりました。
希望や不安などが複雑に交差するときです。各人に幸あれと祈るものです。

私は3年前に退職をいたしました。
新型コロナ感染症が大きな話題となっておりましたので、それまでとは異なった時間の過ごし方となりました。
個人的には、静かで穏やかな区切りのときとなったと胸をなでおろしたものです。
一方で、在職中に研究者としてのけじめをつけられなかったことを引きずっていました。
細々とした研究活動でしたが、それなりの成果の公開は研究者の矜持であると言いきかせてきたからです。

このことは、退職後の宿題となりました。
集中的な執筆を半年間つづけ、2021年10月、
「新たな時代における自立活動の創成と展開ー個別の指導計画システムの構築を通してー」(教育出版)を上梓しました。
もうひとつは、動画「自立活動研究を展望するー自立活動の指導の充実を期待してー」の作成です。
動画は国立特別支援教育総合研究所の依頼により作成したもので、3月の一か月の間公開されることとなりました。
いずれも自立活動に関わる学術研究の成果の一部をまとめたものですが、
作業を通して今後さらに取り組むべき課題が明確になりました。

研究者の体裁を取り繕った感は否めませんが、とりあえず自分を納得させる宿題の完了です。
3年を要しましたが、4月からはさっそく新たな課題に着手することになります。
宿題の傍ら、昨年はその準備(慣れない予習?)をしてきましたので、粛々と進めていくつもりです。
年末には成果物として刊行の予定です。

いまさらながら、与えられた時間(限られた時間ですが)を愛おしく感じています。
やっと研究者らしい生活にたどり着いたようです。
皆様には引き続き声なき応援をいただければ幸いです。

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